911 Love:ペーター・トーネット

ペーター・トーネットにとって歴史とツァイトガイスト(時代の思潮)は常に彼の人生に付きまとってきたものだ。

  

200年以上の歴史を持つトーネット家のビジネスを未来へと導く、それを使命として受け止めてきた人生なのだから。そんな家業にペーターが足を踏み入れたのは1985年のことだ。1819年にその会社を設立した彼の高祖父ミヒャエルは、曲げ木技術の発案により家具製造に革命を巻き起こした人物だ。蒸気を使って無垢の木を曲げる。そんな手法は美しいフォルムだけでなく、効率的な生産を可能にした。ウィーンのカフェでよく見かける美しい曲線の椅子がトーネットチェアとして初めて量産されたのは1859年のこと。そしてこのトーネットチェアは現在も生産されている。クラシックなデザインを現代的なコレクションとして解釈し、革新的なテクノロジーとクラフトマンシップを融合させて彼の代にもまたこの企業は大きな発展を遂げた。自らの使命を全うしたペーター・トーネットは、会社の指揮を6代目に委ね、現場での経営から引退している。これまで以上に911カレラ3.2との時間を楽しめるこれからの人生に胸を膨らませているようだ。


*愛とは何ですか?
信頼、愛情、帰属意識。

調子はいかがですか?
前向き、楽観的です。

ポルシェ911を端的に表すなら?
デザインアイコン、スポーツギア、

日々の伴侶 あなたを幸せにしてくれる “ささやかなこと”とは何でしょう?
ポルシェやバイクを走らせることです。

911をドライブするときに 絶対にやらないことは?
喫煙。

お気に入りのルートはどこですか?
エーダー湖の北側にあるエーデルゼーラント通り。

貴方の妨げとなるものは何ですか?
傲慢さ。

無人島に3つのアイテムを持っていけるとしたら?
妻、たくさんの本、選りすぐりのレストラン。

誰もしくは何を尊敬していますか?
私の高祖父ミヒャエル・トーネット。

911になくてもいいものは何ですか?
ラジオかな。どうせ運転中はほとんど聞こえませんから。

不可欠なものは何ですか?
夏のエアコン。

今朝、どんな音楽で起きましたか?
エド・シーランの『Bad Habits』。

お気に入りの映画は?
『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』。

お気に入りの本は?
ハーペイ・カーケリングの『巡礼コメディ旅日記』。

行ってみたい場所は?
ポルトガルのアルガルヴェ。

一番価値のある所有物はなんですか?
妻が私の60歳の誕生日にくれた時計。

あなたの秘密は?
それは秘密です。

貴方の人生における911モーメントは?
初めて自分の911に乗り込んだ瞬間。

座右の銘はなんですか?
人を外見では絶対に判断してはいけない。

貴方から絶対予想できないことは?
職人のような手先の器用さ。

ペーター・トーネット

誕生年:1947年
居住地:ドイツ、フランケンベルク
職業:企業家
ポルシェ:911カレラ3.2(Gシリーズ)

Sebastian Wolf
Sebastian Wolf